お盆が過ぎました
2017年 08月 15日
そんな今日は、8月15日、終戦記念日です
先日、「ご利用者さんに見てもらってね」と
終戦記念日に因んだ額装をお借りしました
「ご利用者さん、目の薄い方もおられるから、わかるかな~」なんて
少し心配しながらも、ご紹介してみましたら・・・
「ちょっと見せてもらおう!!」
いつものお席を移動して、食い入るように見られる皆さんの勢いに圧倒!!
変な心配は無用でございました
「・・・?!」
「普通の扉から出入りが出来ん程、駅に人があふれとったゆうことじゃ。じゃけん、間に合わんけん、窓から入ったりしたんよ」
・・・
また、
「外国人は大きかったでー。人も溢れて、戦後は大変じゃたんじゃ!!」
などなど、話は自然に広がり尽きません。
今の平和を噛み締めるようにポツリとつぶやかれたり・・・
大きな体験をされて来られた方々ならではの重みを感じます
お盆休みで帰省され、懐かしく家族や友人との時間を過ごされた方も多かったと思います
先月からお盆前の数週間で退居された方が少し続きました
以前から体調が思わしくなく、
元々持たれていた病の深刻さや年齢的な限界等々により、やむを得ずという流れにはなりますが、
いなくなられたことで、その方がメディカを選んで入居され過ごされてきた日々に
我々スタッフも当たり前のように毎日の生活、ご一緒の時間を過ごさせて頂いていた事実をしみじみ感じ入り、
家族とお別れするような辛さや寂しさが込み上げてきます
「色んなことを忘れっしもうてなあ~、自分でもちぃとおかしいとは感じるんじゃけど、仕方ねえ。変なことしとったらゆうてんよ!」
少し忘れてしまわれることが多くなったご利用者のYさん、毎日口にされています。
でも同時に「ありゃ!どっかで見たことがある顔じゃ思うたら、あんたじゃが!」
といつもとびきりの笑顔で声を掛けてくださいます。
我々はYさんの人生の後半にご縁があって出会えた訳ですが、
忘れていかれることばかりではなく、新しく記憶に迎え入れてくれることも確かにあって、
我々がYさんの新しい記憶の中の存在になっているんだなと思うと
それに報いたい、支えになって差し上げたいという気持ちが募ってきます
おこがましいようですが、
寄り添ってその方の最後を家族のような気持ちで見守ってお送りして差し上げることが我々の仕事であると思っています
by medica-kurashiki | 2017-08-15 21:36 | デイサービス昭和会