残暑も和らいできたなと思っていたら、ここ数日朝夕がめっきり涼しくなりましたね。
日中も施設内に爽やかな風が入ってきます。
小さな秋の訪れを感じながら、今日は敬老会を開催しました。
おめでたさが伝わってくる、折鶴を大胆にあしらった案内板。
女性陣のおしゃべりは、
「えっと、誰じゃったかなあ、あの人も八十のお祝いじゃって。」
「どの人??」「あ~…わからんようになった!(笑)」
とおめでたい長寿の話題。
今年は傘寿の方が3名、米寿の方1名、卒寿の方が3名と多くの方が節目のおめでたい年を迎えられたんですよ。
お昼のお膳は皆さんのお好きなものばかりのメニューです。
まずは静かに、夢中で召し上がっておられます。
しばらくすると「天つゆで食べるんがええわ。」「お赤飯が好きなんよ。」とあちらこちらから感想が聞こえてきて、和やかに。
「私の好きなものばっかりでした。」とメニューのカードに見入っておられるIさん。
皆さんが召し上がられている頃、職員の休憩室からは何やらベルの音が。
出し物の最後の仕上げでしょうか。楽しみですね。
今年も担当の職員を中心に皆で準備をしてまいりました。
まずは施設長から開会のご挨拶を。
改まった雰囲気のお祝いの言葉から秋を感じる景色の話題まで…聞きやすく、皆さん耳を傾けておられます。
このまま長寿のお祝いと表彰に移ります。
お一人ずつ表彰状と記念の品をお渡しします。
これまでの社会を作ってこられた大先輩方に感謝の気持ちを表し、また、それぞれの人生の背景を思い起こしていただこうと昭和5年(冷蔵庫や洗濯機が芝浦電気から発売された年です)からの社会の出来事を、ナレーションで紹介しました。
バックミュージックにはM介護員さんのお琴の音色が流れます。
ここまではしっとりとした雰囲気で。
そしてここからはぐっと楽しく過ごしていただこうと登場したのは、手品もおしゃべりもお得意のN介護リーダー。
「失敗してもあーあって思わないでね。そこ、笑うところだから。」と前置きをしてからのロープを使った手品。
利用者様も参加され、大成功!
次の割れないはずの風船の手品、1回目は割れてしまい、大きな音が。
これにはお昼の御馳走で満腹になり、睡魔が襲っていたMさんもびっくり。
「大きい音じゃのう!」
2度目は耳を塞いでドキドキの方もおられます。
でもこの後は風船に矢が貫通して大成功でしたよ。
練習時間がほとんどとれなかったと聞いていたハンドベル。
「里の秋」「富士の山」「紅葉」「夕焼け小焼け」と皆さんおなじみの曲なので口ずさむ方もおられ、きれいなベルの音が響き渡ります。
「練習してないゆうてこれなら立派なもんじゃ」とはSさんのお言葉。
最後の合奏は皆さんにも楽器を持っていただいいて賑やかに。
さあ、席を移動してお祝いの生菓子とお茶もどうぞ。
「甘いもんと、このお茶がええわ。」とTさん。
「夕焼け小焼けなら忘れるもなんも口をついて出るけえな。」と歌ってくださったYさん。
お隣ですっかり目が覚めたMさんは「里の秋」をハミングで。
この後は今日一日を振り返ったり、
歌に出てくる古い言葉を皆さんに教えていただいたり、子どもの頃のお話を伺った後、「里の秋」を合唱してゆっくりと過ごしていただきました。
どうぞ皆さまこれからもお健やかに、そして次回もお変わりなくお祝いの日を迎えられますようにと職員もそれぞれ思いをもって過ごした一日でした。